ごあいさつ
2000年より、野洲の地で小児科医として診療を続けてまいりました。研修医だった頃のことが、まるで昨日のことのように思い出されますが、気がつけば小児科医として30年以上の月日が経ちました。最近ではかつての患者さんが親となり、お子さんを連れて訪ねてくださることも増えてきました。長くこの仕事を続ける事ができたからこその喜びであり、ありがたい限りです。
2017年、「病児保育をしたい」という思いから開業を決意しました。
夜の診察に、疲れた様子で来院される保護者の方々に「明日はうちでお子さんをお預かりしますから、無理しないでくださいね」と言いたかったのです。ですが心のどこかにモヤモヤがありました。その正体は、「保護者のために何かしてあげている」という上から目線の感覚と、「保育士でもないのに保育について語るなんて」といった何ともおこがましい気持ちでした。このモヤモヤが、私自身の最初の一歩を踏み出すことを妨げておりました。
院長 上田 達哉 うえだ たつや
病児保育は“究極のこども支援”
病児保育は「働く保護者のための就労支援」として語られることが多く、実際、行政的な位置づけもそのようになっています。しかし、そこには“子ども自身の視点”が見落とされています。子どもは、たとえ病気のときであっても、一分一秒ごとに成長しています。その貴重な時間を、保育士と医療職がチームを組んで支えるのが病児保育です。この全国病児保育協議会の理念に初めて出会ったとき、目の前の霧が晴れ、迷いがすっかり消えました。医師である私は、保育を語る立場にはなくとも、病児保育のチームの一員になることはできます。それで十分なのだと気づいたとき、自然と肩の力が抜け、本気で取り組もうという気持ちが湧いてきました。当院の病児保育室とう太は、現在滋賀県内で最も多く利用されている病児保育室となりました。どうぞお気軽にご利用ください。
地域に根付き、共に育つクリニックを目指して
医師や看護師だけでは、どうしても視点が限られてしまうことがあります。そこに保育士という専門職が加わったことで、私たちのクリニックでは新たな化学反応が生まれました。
どれだけ忙しくても、当院では毎週、全職員が参加するミーティングを欠かさず行い、職種の垣根を越えたコミュニケーションを大切にしています。顔の見える関係を土台に、「何かやってみよう」という声が自然と生まれ、さまざまな意見が飛び交います。
やがて、病児保育室の保育士や看護師が地域の保育園に出向き、訪問指導を行うようになりました。これにより、地域との新たなつながりが生まれ、病気のときだけではない、継続的で多面的な関わりが可能になりました。これこそ、小児科クリニックの新しい形のひとつだと感じています。
今後も、あたりまえのことを丁寧に、新しいことに積極的に挑戦しながら、地域とともに成長していくクリニックを目指してまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
プロフィール
1970年11月19日生まれ O型
生まれは大阪ですが幼稚園からずっと滋賀県民です。瀬田北幼稚園・瀬田東小学校・瀬田北中学校・洛星高校を卒業後滋賀医科大学に入学。
大学卒業後は滋賀医科大学医学部付属病院、第一びわこ学園(現びわこ学園医療福祉センター草津)、近江八幡市民病院(現近江八幡市立総合医療センター)などで研鑽を積み2000年より野洲病院小児科部長。2008年より希望が丘クリニック副院長に着任し、うえだこどもクリニックを開院する運びとなりました。
資格
日本小児科学会 小児科専門医
所属学会
日本小児科学会
日本小児神経学会
日本保育保健協議会
日本外来小児科学会
日本小児保健協会
全国病児保育協議会
日本小児科医会