あかちゃんのために
あかちゃんをお迎えした家族に寄り添い
お子さまの健やかな成長と発達をともに見守り、サポートします

1か月健診について

対象となる方

  • 令和7年4月1日以降に出生したお子さまで標準的には出生後27日を超え、生後6週間に達しない児
1か月健診について

受診時期

標準時には出生後27日を超え、生後6週に達しない時期に1回受診。
ただし早産の場合は修正月齢で受診も可能です。

健診内容

  • 問診および診察
  • 身体計測(身長・体重・頭囲・1日の体重増加)結果説明・保健指導

受診するには?

  • 事前に電話予約(TEL:077-596-3751)をしてください。
  • 受診までに「1か月健診受診券」の必要事項、問診票を記入し、母子手帳と一緒に当日持参してください。

ワクチンデビューをサポートします

生後2か月になるとワクチン接種ができるようになります。乳児期から接種できるワクチンは感染症に対する最も効果的で安全性の高い予防手段のひとつです。感染症にはあかちゃんがかかると深刻な合併症を引き起こすもの、時には、命にかかわるほど重症化するものまでさまざまあります。
あかちゃんはへその緒を通じて、また母乳によってママから病気に対する抗体(免疫)をもらっています。しかしながらそれも生後6か月くらいまでにはなくなります。そのためあかちゃんは一気に多くの感染症にかかりやすくなってしまいます。なので乳児期のワクチンは、生後6か月までに免役を獲得させるため計画的に接種する必要があります。
ワクチンデビューをサポートします
当院では毎週水曜の午前に乳児専門外来を設け、乳児期のワクチン接種を行っております。(月・火・水・金の13:30~14:30ワクチン専門外来で対応可能です)
ワクチン接種について不安を感じることがあれば、遠慮なく医師やスタッフにお尋ねください。またワクチン接種後はベビーサロン(当院2F第1、2水曜日9:00~12:00)にて、助産師が常在しておりますのでお気軽にお寄りください。
当院でワクチンデビューされたお子さまのために記念のフォトスポットと足型取りをご用意しております。また当院で1歳未満の定期接種を3回受けられた方にプレゼントを進呈いたします。

離乳食について

初めての離乳食も不安なことが多いのではないでしょうか?
当院の、親子サロンでは、そんなお母さんたちに向けて、栄養指導を管理栄養士(中北薬品管理営業部)が行います。離乳食アドバイザーの資格をもつ保育士と外来看護師が離乳食のすすめ方や誤飲・誤嚥・アレルギーなどの対応をアドバイスします。離乳食に関する質問や心配事など、楽しく情報交換しませんか?
離乳食について
  • 生後4か月〜12か月のお子さま対象【Web予約 定員5名】
第3水曜日 10:00〜11:00

あかちゃん発達相談

育児に不安はつきものです。とくに新生児期は「なんで泣いているの?」「これでいいのかな?」「大丈夫かな?」とほんの些細な事でも心配になったりします。あかちゃんは、産まれた時から体重や成長のスピードに違いがあります。成長の過程やグラフはあくまでも目安として参考にしましょう。出産後のママは、ホルモンのバランスが崩れやすく、不安になったり疲れやすくなったりします。ひとりで頑張ろうと思わないでくださいね。
当院の親子サロンでは、ご家族のケアの専門家である助産師が常駐しています。心配事、相談事など自由にご相談ください。また、同じ子育て中のママ、パパの交流の場でもあります。お気軽にお越しください。
※あかちゃんの体重、身長測定も自由に行っていただけます。
月齢および年齢 成長の過程 イベント
生後0〜2か月 新生児 
ねんねの頃
1か月健診
2か月ワクチンデビュー
3〜4か月 首がすわってくる頃
出生時体重の2倍くらいになる
4か月健診
5〜7か月 寝返り 
おすわりの頃
離乳食開始(1回食)
8〜11か月 ハイハイ 
たっちの頃
10か月健診
7〜8か月(離乳食2回食)
9か月〜(離乳食3回食)
1歳〜1歳半 あんよ(よちよち歩きが始まる)
出生時体重の3倍くらいになる
1か月半健診
離乳食完了期

助産師の個別相談も行っています

月曜日 10:00〜12:00(1時間/5,000円)
助産師がおひとり1時間個別に対応します。妊娠中からお産、産後の育児や授乳の相談、乳房マッサージなどお一人お一人に合わせてサポートさせていただきます。
助産師相談専用公式LINEからご予約ください。
※緊急対応が必要なときはご相談ください。ご自宅訪問も可能です。(別途訪問料金がかかります)

夜泣きについて

生後半年~1歳半頃までに突然夜中に目を覚まし、原因がわからないまま泣き続けることがあります。すべてのあかちゃんが同じ原因、同じ対処法で収まるということはありません。
夜泣きについて

理由として考えられること

  • 環境や体の不快感
    部屋が暑い・寒い・空腹・おむつの不快感・鼻が詰まる・おなかがはって苦しいなどの体調不良
  • 昼間の刺激の影響
    はじめての場所や人・新しい経験など日中に刺激を受けたり、怖い思いをしたりなど
  • 発達途中の睡眠リズム
    あかちゃんは生後4か月頃から2〜3歳にかけて体内時計の機能がつくられると言われています。しかし、発達途中のため安定していません。朝目覚めて夜は眠るリズムの獲得が未発達なのです。

やってはいけない夜泣き対策

  • 強く揺さぶる
  • 口を塞ぐ
  • 長時間にわたって放置する
  • 大声で怒鳴りつける
  • すぐに部屋を明るくする
  • 頻繁に寝かしつけの方法を変える
  • 就寝のために授乳する習慣・・・とくに母乳育児の場合、あかちゃんがおっぱいをくわえたまま寝かしつけると夜間頻繁に起きやすい傾向が報告されています。

基本的な夜泣き対策

  • 環境を整える
    室温、衣類の調整・オムツ交換(理想的なのは、室温18〜20℃ 湿度は50〜60%)
  • 母乳やミルクをあげる
    寝る前にしっかり授乳し、おなかを満たしてあげる。
  • スキンシップをとる
    泣き出してもすぐには抱っこせず、背中をトントンするなどして寝かしつける。本格的に泣き出す前に、抱っこしてあげる。
  • 部屋の空気を入れ替える
    室内に新鮮な空気を取り込むことで快適な環境を整える。
  • 生活リズムと入眠ルーティンをつくる
    寝かしつける時に歌を歌う。マッサージをする。お気に入りのタオルやぬいぐるみをもたせる。朝起きたら朝日を浴びる。夕方遅い時間に長い昼寝を避ける。夜中泣き出しても直ぐに電気をつけない。

何をやっても泣きやまない時

  • 一度しっかり起きて遊ぶ
  • 外気に触れる
  • 着替える
  • 水分をとらせてみる

早く寝かさなければ、と焦らないで!

  • 夜泣きはあかちゃんが悪いわけでも、親が悪い訳でもありません。焦らず、肩の力を抜いて接してあげましょう。
  • 夜泣きの対応はひとりで抱え込まず、周囲に協力を求めるのも重要です。
  • 家族と相談し、交代で夜起きる当番を決めるなど工夫してみましょう。
    (睡眠不足は育児不安や産後うつの一因にもなりえます)
  • 昼間あかちゃんが寝ている間に一緒に仮眠を取るのも有効です
夜泣きは永遠に続くものではありません。個人差はありますが、一歳を過ぎる頃には落ちついてきます。あかちゃんの成長を、あたたかく見守ってください。
それでもどうしても改善しない。家族がしんどくって辛いと感じている時は遠慮なくご相談ください。
当院では親子サロンにて助産師や同じ子育ての中のママやパパと自由にお話しや相談ができます。またベビーヨガやベビーマッサージ教室で親子ともにリフレッシュ。あかちゃんの健やかな睡眠のためにお手伝いができるかも。
なかなかおさまらない夜泣きや育児に対する不安や心配事など、ひとりで抱え込まず一緒にうまく乗り越えましょう。気分転換を兼ねてお気軽にお越しください。
早く寝かさなければ、と焦らないで!
※画像をクリックすると拡大されます。

あかちゃんの頭の形が心配な方へ

あかちゃんの頭はとてもやわらかい
生まれてすぐのあかちゃんは頭の骨がやわらかい状態です。そのため長時間同じ方向を向いているだけで、頭の形に左右差が出てしまうことがあります。最近ではヘルメット治療ができる施設が増えてきましたが、今すぐ健康に影響することはないため、まずは予防方法を実践してみましょう。
いろいろな工夫をしても頭の形が気になったら、かかりつけ医かお近くの頭のかたち外来に相談しましょう。

頭がよく動くように関わりましょう

あかちゃんを寝かせる場所を工夫してみましょう。
壁際に寝かせて常に一方向しか向かない環境ではないですか?両側に頭が動くように寝かせ方を工夫したり、音の鳴るおもちゃなどを使って頭が動くように意識して関わりましょう。
また、膝の上で抱っこして目を合わせながら遊ぶこともおすすめです。向き癖予防にも効果的ですよ。
あかちゃんを寝かせる場所を工夫してみましょう

タミータイム(tummy time)をとりましょう

「tummy」とは、うつぶせ・腹ばい遊びのことです。
あかちゃんと顔を合わせて、視線や表情のやり取りを楽しみましょう。

タミータイムのとり方

  • うつぶせ姿勢をとりましょう。はじめは数十秒から数分程度ためしてみて、慣れてきたら1回10分程度、1日で30分から1時間くらいを目指しましょう。
  • 保護者の体の上にうつぶせにすることからはじめてみましょう。慣れたら床の上にうつぶせにして手の届くところにおもちゃを置いたり、保護者も一緒にうつぶせになったりして遊んでみましょう。
【月齢ごとの目標】
〈0〜3か月〉
うつぶせに慣れる
〈3〜6か月〉
動こうとする意欲を引き出す
タミータイム

タミータイムは良いこといっぱい!

  • あかちゃんの視界が大きく変わり、周りへの興味関心が高まる。
  • 動きたい気持ちが大きくなり、体幹の筋肉も鍛えられ寝がえりやハイハイなど運動発達の上達に効果的。
  • 親子のコミュニケーションが深められる。

注意すること

  • あかちゃんが嫌がったらすぐに止める
  • 顔や体が沈みこむ場所でうつぶせにしない
  • 寝かせる時はあおむけに
  • うつぶせのまま寝ないように見守る
※ドーナツ枕・ベビー枕は安全性と有効性が証明されていません。乳児突然死症候群や窒息事故につながる危険性もあるため、寝かせる時は枕を使わないようにしましょう。

あかちゃんの股関節について ~発育性股関節形成不全~

発育性股関節形成不全とは

昔は先天性股関節脱臼と呼ばれていた、股関節の形成や成長に異常が出る病気です。生まれつきの異常よりも生まれてからのおむつの当て方や抱っこの仕方が要因になることが多いと考えられています。
早期発見ができると簡単な治療ですむ場合が多いですが、発見が遅れると手術など大がかりな治療が必要になることがあります。

早期発見のための基準があります

①に当てはまる場合、あるいは②~⑤の4項目のうち2項目以上に当てはまる場合は二次検診へ紹介します。
  • 股関節の開き方に左右差がある、または開ききらない(股関節開排制限)
  • 太もものしわの数や位置に左右差がある(大腿皮膚溝非対称)
  • 過去に股関節疾患を指摘された家族がいる
  • 女の子である
  • 骨盤位(逆子)での分娩(帝王切開含む)

股関節が自由に動くようにして予防しましょう

たて抱っこ(コアラ抱っこ)

あかちゃんはO脚で股がM字に開いているのが正常です。
抱っこするときは股を開いた状態でたて抱っこ(コアラ抱っこ)を心がけましょう。
足をまっすぐに伸ばした姿勢は股関節の成長に悪影響です。
たて抱っこ(コアラ抱っこ)

おむつを上につける

おむつのウエストテープがおへその高さにくるように当てましょう。
おむつをしっかり上につけて、足が長く見えるハイレグおむつを心がけましょう。

衣服やおくるみに気を付ける

衣服やおくるみも、下半身が自由に動かせるように気をつけましょう。
足がまっすぐに伸びてしまう衣服やおくるみは避けましょう。

向き癖を予防し、タミータイムを

向き癖で足の動きに左右差が出ることがあるので、向き癖を予防しましょう。
タオルなどで向き癖がある方の体を高くすると、足がM字の姿勢になります。
頭を動かせるように寝かせ方を工夫したり、タミータイム(うつぶせ・腹ばい遊び)をとりましょう。

あかちゃんのスキンケア

あかちゃんのお肌はとてもデリケートです。皮ふが完全に形成されるのは3歳ごろだと言われています。なので、特にそれまでの期間はしっかりスキンケアをして皮ふのバリア機能を保ってあげないと、肌トラブルを起こしやすくなってしまいます。
また、アレルギー(アトピー性皮ふ炎や喘息、食物アレルギーなど)の発症予防にも、乳幼児期から皮ふを健康に保つことが大切です。そのためには、スキンケアが重要になります。スキンケアで、むきたまごのようなつやぷる肌を目指しましょう!
当院のベビーマッサージでは、あかちゃんのスキンケアの方法をお伝えしています。
あかちゃんのスキンケア

心がけたいいつでもできるおうちケア

  • 汗をかいたらすぐに拭こう・・・シャワーで流すのもgood!
  • よだれはこまめに拭こう・・・ワセリンで保護するのもgood!
  • 爪は短く切ろう・・・切りっぱなしの爪は鋭利なので、やすりなどで整えてあげましょう。
  • 髪の毛はまとめるか短く切ろう

ステロイドってあかちゃんに使っても大丈夫?

医師の指示通りに塗れば、心配しなくても大丈夫です。症状によっては新生児でも使用します。怖がって少ししか塗らなかったり、すぐやめてしまったりすると、かえって炎症が長引くこともあります。なかなか改善しなかったりステロイドを長期使うのが心配だったりする場合は、自己判断でやめずに相談しに来てくださいね。

ステロイドの使用量について?

出し口の小さい5gのステロイドのチューブは、人差し指の先端から1つ目の関節まで出した量で、成人の手のひらの面積約1枚分に塗ることができます。
軟膏・クリームの保湿剤は1つ目の関節まで、ローションの保湿剤は1円玉大で成人の手のひらの面積約2枚分に塗ることができます。保湿剤とステロイドは、塗る順番に決まりはありません。おうちの方が塗りやすい順番でOKです。

あかちゃんのからだの洗い方のポイント

石けんは十分に泡立てておきましょう。泡で出てくるポンプ式の石けんがオススメです。できるだけ素手でやさしく、もむように洗います。
あかちゃんのからだの洗い方のポイント
首や関節などは、しわを伸ばして洗ってあげてください。耳の裏や首の後ろも忘れずに洗いましょう。こすりすぎると皮ふを傷つけてしまうので気を付けてください。すすぐときも泡が残らないよう、よくすすぎましょう。赤み(炎症)があるところもできるだけ泡で洗った方が良いですが、赤みがひどい時、しみる時などは無理せず、ぬるま湯で洗い流すだけでも汚れは取れます。
あかちゃんのからだの洗い方のポイント
体を拭く時はタオルでこすらないよう、押さえるように拭いてください。
あかちゃんのからだの洗い方のポイント
入浴後は、保湿剤でスキンケアを行いましょう。